『誰も教えてくれない価格交渉力をアップさせる3つの鉄則!~基本編~』へのアクセス数が多かったので、応用編としてこの記事を書ました。
こんな方にオススメ!
- 価格交渉のレベルをさらにアップさせたい人
目次
鉄則1. 価格交渉時に配られた最初のカードがすべてだと思い込まないこと
もし価格交渉に行き詰まってしまった場合、あならならどうしますか?
配られたカードを穴が開くほど見つめ、うんうん唸るが打開策は見えてこない。
交渉中、そういった状況はよくあることです。
でも、そんな時は。。
新しくカードを作りましょう!
突然ですが、海外ドラマ『スーツ(Suits)』ってご存知でしょうか?
天才的な頭脳(記憶力)をもつ主人公マイクが弁護士として活躍する海外法廷ドラマ。
そのドラマの中では弁護側と検察側がつぎつぎと新たな証拠・主張を出し合い、お互いに不利な状況をくつがえしていきます。
彼らが新たな証拠・主張をひねり出す姿には胸がスッとなります。
ドラマほどうまくはいきませんが、状況を好転させる打開策は必ず見つかるものです。
もう一度、今置かれている状況を見直してみましょう。
たとえば
- 相手の主張に矛盾点はないか?
- 目標価格や目標納期といった前提条件をもう一度見直せないか?
このように、あらゆる角度から見てみると意外なアイディアが浮かんでくるものです。
まるで「空中からカードを取り出す」手品みたいに。
ポーカーではイカサマになってしまいますが、交渉ではOKです。
あきらめたら、試合終了ですからね。粘り強くいきましょう!
鉄則2. 価格交渉時にカードを出す順番・タイミングを間違えないこと
交渉は「お互いの譲歩の結晶」とも言えます。
自分がこれだけ譲歩したので、あなたもこれだけ譲歩してくださいね、といったやりとりが交互に繰り返されます。
覚えておいていただきたいのは「1ターンにつき1枚カードを切る」というルールです。
間違っても全部のカードを一度に切ってはいけません。
例えばあなたが3個の譲歩を一度に出した場合、相手が同じように3個の譲歩を出してくるとは限らないからです。
僕の経験上「いろいろと努力しましたがこの1個が精一杯です。」といって1個出してくるといったことはよくあることです。
その場合、こちらは「2個分の譲歩」を損したことになってしまいます。
こうならないためにも「勝負」と同時に「根比べ」でも相手に勝つことが重要です。
焦らずに、一歩ずつ交渉を重ねましょう。
なぜなら、小分けに譲歩することで、交渉相手側には「これだけの回数の譲歩を引き出した」という“満足感”を与えることができるからです。
鉄則3. 価格交渉後でも作ったカードは大事にすること
価格を安くしてもらったら、相手に感謝の気持ちを示すことです。
それぞれのカードは、交渉の前提となった証拠のようなものです。
試合が終われば、敵味方はありません。(いやいや元々ないけどね。。)
また、次の取引もあるかもしれません。
安くしてもらったり納期を早めてもらったことで、お客様からこんな喜びの声があった!といった相手がよろこぶ情報をしっかり伝えてあげましょう。
さいごに
もしこのノウハウがお役に立てたなら幸いです。
さいごまでお付き合いいただき、ありがとうございました。