即効!比喩力を劇的にレベルアップさせる方法!

突然ですが、『テラスハウス』ってご存知ですか?

僕は、直近の3シーズンぐらいをハマって観つづけてます!

スタジオでのトークが絶妙で、皆さんのコメントが面白い。とくにチュートリアル徳井さんのコメントは「すばらしい!」といつも感心してます。

恋愛のやりとりを何か別のことに例えてわかりやすく解説するのがすご~く上手なんですねぇ~。

たとえば、〜軽井沢編〜で上村翔平さんが“寮長”中村貴之さんに恋のアドバイスをして、そのアドバイスが妙に効きすぎたっていう話がありました。

そのとき、徳井さんは「風邪薬が効き過ぎたときのやつですね。鼻水が止まってさらに鼻から喉からカラッカラになるときあるよね。その状態ですよね。」とコメントしていました。すごい納得!わかりやすい!そして面白い!

僕もこんな比喩力が欲しい!さっそく「比喩力 本」でGoogle検索・・・

はい。この記事では検索結果で一番評価が高かった せきしろ著『たとえる技術』を読んだ感想と、本書のおかげで身についたことについてご紹介します。

こんな方にオススメ!

  • 感情表現が苦手で、よく人から誤解されてしまう人
  • せっかく面白い経験をしても、状況描写が苦手で、あっという間にオチまで話し終わってしまう人
  • チュートリアル徳井さんのような比喩力を身につけたいと考えている人

基礎から比喩を学べる入門書!

今まで比喩を全く使ってこなかった人にとっては、間違いなく目からウロコです!

比喩をつくるレシピをまるで料理本のように紹介しています。(さっそく比喩表現を使ってみるw)

冒頭で筆者は言います。「たとえる」表現を覚えると一瞬にして目の前の世界が変わると。

なぜ変わるのか?理由は3つあると述べています。

  1. 感情を共有できる
  2. オリジナリティを生む
  3. 伝わりやすい

では、実際にどういった表現ができるのでしょうか?

比喩でうれしさを表現する

 たとえが感情の輪郭を明確にし、うれしさを鮮明にしてくれる。
「『この犬、他の人に懐くこと滅多にないのよ』と言われた時のようにうれしいです!」
「なるほど! 自分が特別な存在になったようにうれしいんだな!」
このように相手とうれしさが共有される。たとえは感情を出すことが苦手な人のサポートもしてくれるのだ。

出典:『たとえる技術』

 

掲載された例文から次のような公式を導くことができます。

自分のうれしかった体験+の時のように+うれしい

そこから次のような比喩をつくることができました。

「こんにちわ」する直前のすんごい長い鼻毛を見つけ、ソレが抜けた時のようにうれしい

朝学校へ行く前に、母親から「今日はカレーよ♪」と言われた時のようにうれしい

祝日の前夜、目覚ましタイマーを解除した時のようにうれしい

比喩で大したことのなさを表現する

 「気にするな。たいしたことないよ」これも同じこと。ただの慰めにしか聞こえない。
ならば励ますことは不可能なのか。「私は人を励ますことができない人間なのだ」と今度はあなたが落ち込む。それを見た他の誰かがあなたを励まそうとする。しかしその人も励ますことができずに落ち込んでしまう。落ち込みの連鎖が延々と続いていく……。
そんな流れを断ち切るためにたとえがある。たとえを使ってたいしたことなさを説明し、励ますのだ。

出典:『たとえる技術』

 

掲載された例文から次のような公式を導くことができます。

自分のちょっとあせったけど大したことがなかった体験+時みたいに+大したことがないよ!

そこから次のような比喩をつくることができました。

ペットボトルを開けた瞬間に中身がスーツに飛び散ったけれど、それが強炭酸水だった時みたいに大したことがないよ!

使い捨てコンタクトレンズに慣れている人が、眼球についたまつ毛をちょんちょんって指で取る時みたいに大したことがないよ!

薄い紙で指を切ったけど、ぜんぜん血がでなかった時みたいに大したことがないよ!

比喩で言葉のイメージを変える

つまり「だっふんだ」はおもしろい言葉以外の何物でもなく、例えば悲しい言葉では決してない。(中略)
だっふんだ→まるで遺言のようなだっふんだ
「まるで遺言のような」というたとえが加わったことにより、あんなにおもしろかっただっふんだが悲しくなる。どんなにおもしろい顔をして言っていたとしても、それは悲しみを隠して無理しているようで、かえって悲しさを倍増させるだけだ。
このように、たとえはイメージを変えてくれる力を持っている。
もっとだっふんだを変えてみよう。

出典:『たとえる技術』

 

掲載された例文から次のような公式を導くことができます。

せつない・さみしい・悲しい音をあらわすときの表現+のような+だっふんだ

そこから次のような比喩をつくることができました。

しっとりと切なく、引き込まれるバラードのようなだっふんだ

辺りを支配する沈黙を切り裂くように響き渡るだっふんだ

真夏の夜空に舞い上がる花火のように鳴り響くだっふんだ

さいごに

比喩に関してまったくの素人だった僕に新しい世界を教えてくれた『たとえる技術』。

いつも持ち歩き、何度も読み返したい一冊です。

さいごまでお付き合いいただき、ありがとうございました。