この記事では、集中力がまったくなかった僕が、セロン・Q・デュモン著『集中力』を読んだ感想と、本書のおかげで身についたことについてご紹介します。
こんな方にオススメ!
- 集中して1つのことをやり遂げたいのに、気がつくと思っていた事とちがうことをしている人
- ブログを始めたばかりで、「100記事、書くぞ!」と決心したが、継続できるか不安な人
- 通信簿に「落ち着きがない」と書かれていた人
集中力=強い意志力
何か新しいことを始めようとする時、ついつい他人の意見を気にしてしまいがちですよね。
ぼくはこの本を読むまでは、まったく自分の集中力に自信が持てませんでした。
しかし今では、やると決めたことは、信念を持ってやり遂げられるようになりました。
今、わたしたちが暮らす社会には、様々な意見が飛び交っており、良くも悪くも他人の意見に左右され、つい本来の自分を見失ってしまうことが多々あります。
こういった時代だからこそ、集中力(=他人の意見に左右されない強い意思力)は必須の能力です。
他の人の意見に左右されてはいけません。あなたにどんな能力があるか、あなたが自分の内なる力を使って何をできるか、他の人にはわかりません。実を言うとあなた自身にも、実際に試してみるまではわかりません。それなのにどうして、他の人にわかるでしょう?他の人にあなたを値踏みさせないでください。
出典:『集中力』
集中力は成功をつかむための手段
この本では、集中力を身につけることをゴールとせずに、それを使ってあきらめずに成功をつかむことの重要性が説かれています。
限りある人生の中で、選択と集中は重要な命題。
たとえ進むべき道が見つかったとしても、集中力が散漫であった場合、余計なエネルギーをロスしてしまいます。
集中するためには、意思の強さが必要です。優柔不断な人は、意思が弱いために精神を集中できないのです。特定の話題や考えに焦点を合わせられない心は弱く、同様に、ある話題や考えから離れることのできない心も弱いのです。逆に、内容は何でも、どんな問題にも心を集中し、調和を乱す考えを追い出すことができる人は、心の強さをもっています。集中力とは、終始一貫して、心の強さ以外の何ものでもありません。
出典:『集中力』
集中力を鍛えるエクササイズ
この本に書かれた集中力を鍛える方法の中に、椅子に座り、同じ姿勢のまま10分間ドアノブを見つめ続けるといったエクササイズがあります。
「ずっとドアノブを見つめ続けるだけなんて、どういうこっちゃい!」と最初は思うかもしれません。
実際、ぼくも半信半疑でした。
しかし、1週間くらいやってみるとあら不思議。必ずどなたでも効果を実感できると断言できます。
このエクササイズから得られた一番大きな成果は、人の意識がいかにフワフワと不安定にさまようかを理解したことです。
ちなみに僕の場合、ドアノブを見つめて数秒も経たないうちに、「今日の昼間は、アソコであんなミスをしちゃったなぁ。もう少しソコをアーしておけば。。」などと考え始めました。
ココです。集中すべき時に、自分が別のことを考えているということに気づくことが大事なのです。
これにより、1つの仕事に集中しなくてはならない時、たとえ他のことに意識を奪われたとしても、すぐに元の状態に戻せるようになります。
結果として、あなたの仕事の効率は倍増します。
さいごに
今でもよく覚えているのですが、かつての上司から、仕事をサッカーに例えて「ボール(指示)をもらったら、一歩でもゴールに近づけなさい。」と言われたことがあります。
これはつまり、まだヒヨッコだった僕に対し、『上司から指示をもらったら、わからない所をすぐに確認し自分なりに考えて少しでも前に進めなさい』という意味のアドバイスでした。
この教えは今でも実践しています。
あきらめないでやり遂げること、それが重要です。
この本と出会えたことで、さらにその考えが磨かれて今の自分があると思っています。
さいごに、本文の一節をご紹介します。
手がけたことはすべて完成することができると思いましょう。(中略)
一人の男性がある品物を探して店に行きます。ところが店員は「申しわけありませんが、当店には置いておりません」と言います。けれど、それを手に入れると固く決めている人は、どこに行けば手に入るか尋ねます。それでも満足のいく答えが返ってこないと今度は店長をつかまえて、ついにどこでそれが買えるか聞き出します。
望むものを手に入れる秘訣は、これだけです。あなたの心には全能が宿っていて、あなたが意思をもって臨むことはやり遂げられるのだということを、忘れないでください。
出典:『集中力』